ダナ・シェリダン製(ドイツ)
ハンドメイド 総14K金製
シリアルナンバー #60
ソルダードトーンホール、インラインリングキー、H足部管
メインのゴールドフルートとして使用しているシェリダンの総14K Gold。
メインの楽器はずっとパウエルを使ってきたが、約20年ぶりにメインがパウエル以外の楽器になった。
とはいえ、シェリダンさんはもともとパウエル社でフルートを作っていたので、パウエルファミリーではあるが。
ダナ・シェリダン・・・・
ボストンにて作曲を学ぶかたわら、1972年、ウイリアムズ・S・ヘインズ社で見習いとしてフルート製作を始める。
1977年、パウエルフルート入社。フルートの製作、設計に関するすべてを学び、1981年には運営統括責任者となる。
その後ブランネン・ブラザーズ社を経て、1982年、自身のアイデアを実現させるべく独立。
質の高いサウンドと優れた構造のシェリダン・フルートは高く評価され世界に認められるブランドとなった。
ドイツのケルンに拠点を置きながらも、技術を維持するためにボストンでの製作活動も行ってきました。
2018年5月フルート及び、頭部管の製作を終了。
これまでパウエルトーンが好きで、ずっとパウエルを使ってきたが、シェリダンにもそのパウエルトーンがちゃんと生きている。
僕が感じたこの楽器の音色は、僕が気に入っていた#7228のパウエルの音色から、シャリ感を少しとって、深みと太さを足した感じ。
自分自身が吹いている感じと、客観的に聴いた感じでは差があって当然なので、リハーサルの時にホールで周りのフルーティストの先生方にも聴いていただいたが、同様の印象のようだった。#7228と比べると、遠くに届く音色は、こちらのほうが力強く、厚みがあるとのこと。それでいて、#7228のような華やかさ、彩りもある。
そして、特筆すべきは、この造形美。
ポイントアームのシャープさ、やや近未来感を感じさせるキーやリングのデザインは好みがわかれるところではあるが、
僕自身はかなり気に入っている。